ASDのスペクトラムの2つの意味
科学から理解する自閉症スペクトラム症の感覚世界という本の中で気になったところを読んで見ました。
気になったところを引用します。
「自閉スペクトラム症という表現は、同じ症状の中にも異なる波長の光の成分が含まれる虹のように、個人の症状は多様な側面を含んでいて、それらが集まることによって一人の当事者の症状を形作っているという意味合いがあります。」
「科学から理解する自閉症スペクトラム症の感覚世界,井手正和,p11 」
私は、自閉スペクトラム症のスペクトラムの意味は症状の程度がスペクトラム(連続体)になっているとの意味だと思っていた。だけどこの文章が書かれていたスペクトラムの2つの意味という節に書かれていた内容からどうもそれだけでもないらしい。
自分なりに思ったのは、症状の程度がスペクトラムになっているということと、同じ自閉症スペクトラムという言葉にしても個人個人によって多様な症状がありうるという意味だと思った。
症状の程度のスペクトラムが量的な問題で多様な症状の側面が質的な問題とも言えるのかなとか思った。
似た症状があるから共感するだけでなくて、自分には今は理解できなくても対話する中で想像で理性で理解してあげれるようになりたい。